うつだってブログ -6ページ目

ちょっとしたこと<コーヒーサーバ編>

今日は短めに。

最近よくいくマンガ喫茶/インターネットカフェのフリードリンクコーナーにあるコーヒーサーバー。
台の○印に合わせてコップをおき、ボタンを押すとコーヒーが出るのだが、コーヒーの出るポイントが、○の中心から少しずらしてある。
少しずれていることで、コーヒーがコップの底の中心の真っ平らな部分ではなく、ちょっと脇の丸みのついた部分にあたる。そうすることで、コーヒーがはねにくくなっているのだ。

ほんのちょっとしたことだが、よく考えてある。
たいしたもんだ☆

タバコの箱は偉い

今日はボックスタイプの「タバコの箱」について考えてみた。

タバコの害については言うまでも無く,タバコの記事なんか見る気もしないという人も居るかもしれないが,ここでは純粋に「箱」の工業デザイン的要素について考えてみたので、よかったら読んでいってほしい。

タバコの個別包装には、大きく分けて薄い紙のものと、ボール紙を使ったボックスタイプの2つがある。ここで取り上げるのはボックスタイプの方だ。

銘柄は「PIANISSIMO SLIMS ONE」、ちょっと細くて長いメンソール。タール1mgの割りに吸い応えがあるので気に入っているのだが、今日は中身はどうでもいい。
このタバコの箱はおおよそ10cm×5cm×2cm位の縦長の箱で、縦の一番長い辺に0.5cmくらいのRがついている(角ばってなくて角が丸くなっているということだ)。これが見た目以上に非常によく考えられていて素敵なのだ。

タバコを吸わない人は知らないと思うが、ちょっとボックスタイプのタバコの箱の蓋の機構について説明してみる(言葉だけで説明するのはかなり難儀なので、誰かこのタバコを吸っている人を見つけてきて、手にとって眺めてみてほしい)。
前面の上辺から約2.5cm位のところから上が蓋だ。前面の角の丸みが始まる位置あたりから斜め40度位の角度で切れ上がっていて、裏面では上辺から1cmくらいの高さになる。蓋の切れ目は裏面の角の丸みが終わる辺りまで裏面に入り込んで終わっており、裏面はこの両側の切れ目をつなぐように折れ目がつけてある。この折れ目をリンク(蝶つがい)にして蓋が「かぱっ」と開く構造になっている。

蓋を開けると中にはもちろんタバコが入っているわけだが、そのタバコ全体をくるむように、実は内側にもう1重ボール紙が前面につけてある。この内側のボール紙は箱の一番上面まで届く長さになっており、ちょうど蓋が印籠のように内側のボール紙に重なるようになっている。

ここでふと考えた。
もし、この箱を、もっと硬い金属で作ったらどうなるか。開かないのだ。
ものを見てようく考えると判るのだが、蝶つがいになっている折り目が上面より下にあるせいで、内側のボール紙やタバコ自体が蓋に引っかかって開かないはずなのだ。
印籠なのだから。

茶筒を考えてみればよい。茶筒の蓋は真上に持ち上げればすっと外れるが、斜めにこじってみても開くものではない。当然のごとく蓋が印篭状になった内側のつつにひっかかってこじれて開かない。
ところがこのタバコの箱は空く。どうしてだ?

そこでゆっくり蓋を開けながらじっくり観察してみた。
すると、開いている途中で蓋の背面側の角の丸み部分が延びて変形することで、引っ掛かりを越えられるようになっていた!。しかも内側の引っ掛かりをクリアすると、この蓋の背面角の丸みはすっと元の形に戻る。よく見ると角の丸みの部分は、辺にそって細かい折り目が7本程入っている。この折れ目がちょっとしたバネのような役目を果たしており、蓋を一旦開けてまた閉めてやってもちゃんと元通りの形に戻り、しっかりしまる。蓋がゆるくなってしまうことがない。非常に良く考えられている。

この機構をうまく働かせるためには、以下に示すような多くのパラメータを試行錯誤して決めてやる必要があったに違いない。
・背面の折れ目の高さ、長さ。
・側面の切りあがりの角度、どこまで切り込むか。
・角Rの大きさ、筋の本数。
・ボール紙の強度、バネ力、復元力と寿命(何回蓋を開け閉めしてもぴっちり元に戻るか)
などなど、数え上げたらきりがない。おそらくいろいろな材料を使い多数の試作品を
作って蓋の開け具合(硬すぎてもタバコが折れてしまう)、しまり具合を確かめたに違いない。ちょっとした機構、メカニズムに過ぎないが、ここには非常に多くの知恵が結集されているのだ。

感心した。

他にも偉いところはいっぱいある。
気になるので分解してみたら、出来るだけ用紙に無駄が出ないようによく考えられた展開図になっている。
必要なところでは強度を増すようにボール紙を折り曲げて2重にしてある。
当然こんなものは機械でパッケージングするので、組み立てやすさや多少の誤差も許容できるように設計せねばならぬはずだ。
組み立てる際の糊付けも、べったり塗るところとスポット的に点で圧着のようにしてくっつけてある所と使い分けてある。
更には外装のフィルムは、角R部分にあまりしわがよらないように考えてか、折りたたみ方まで微妙に45度では無くしてある。

大した物だ。単なる見せかけだけ丸みをつけたデザインではない、機能的にちゃんと設計されているのだ。

私はタバコの箱を見ながら関心してしまった。ここには設計者の努力と工夫のあとがそこら中にちりばめられている。まさに工業デザイン、物を作るとはこうでなくてはいけない。

ひとつのタバコの箱をみつつ、そんなことを考えてしまった。

皆さんも時間があるときに身の回りの物を少しじっくり見てみると良い。普段気づかないところに色々な知恵が盛り込まれていることに気づくに違いない。

(なんか面白いもの見つけたら教えてね☆)

カレー皿を何とかしてくれ

物にこだわる「何とかしてくれ」シリーズ,今日は「カレー皿」でひねってみよう。

皆さんは,カレーライスを食べるときに何か困ったことはありませんか。
僕は前々から一つ,どうしても何とかして欲しいと思っていることがあるのだ。

店によって違うだろうが,カレーライスを頼むと,大体は比較的浅い「皿」に盛られて出てくるだろう。
最初のうちはまだいい。人それぞれの食べ方がある。
カレーを利き手側において、ライス側にかけて食べる人もいる。
僕は,ご飯を利き手側において,ご飯をカレーのほうに寄せて行きながら,1口分ずつスプーンで混ぜて食する。こうして食べると,食べながらにして皿がライスにぬぐわれて行くので,食べ終わったときの皿が非常にきれいになるのだ。以前知り合いがこうやって食べているのを見て,あまりにきれいに食べられたカレーの皿にカルチャーショックをうけて以来,僕はこうして食べている。

それはさておき,問題は「皿」だ。
カレーライスを殆ど食べ終えて,残り米粒が2,3粒になったとき,平らな皿とスプーンではなかなか米粒がすくえずに困ったことはないだろうか?。米粒を追って皿の上を右に左に行ったり来たり。米粒はスプーンのふちに押されて右往左往するが,なかなかスプーンに乗ってくれない。

かといって,たかが2,3粒であろうと,米粒を残すのは心情的に許せないのだ。仮にもお百姓さんが1年間丹精込めて作った米である。1粒たりとも残すものではないと小さいころから祖母に叩き込まれている。

いい加減頭にくるとやることは2つ。皿を口まで持って行き,最後の米粒をスプーンでかきこむか,誰も見ていないのを確認して,そっと左手を出し,米粒を抑えてスプーンに載せる。カレーのついた左手は何気ない顔をしてしれっとティッシュで拭く。
しかしどちらも自分としてマナー的に納得が行くやり方ではない。
人に見られている状態でやるのはためらわれる。

もっと最悪なのが、チャーハンだ。平皿に丸く盛られて、レンゲが添えられて出てくるが、あのふちの分厚いレンゲで残り2,3粒になったチャーハンの米粒や、皿に張り付いたハムの切れ端をすくって取るのは容易ではない。

チャーハンは、まぁ、箸を使って片付けることが出来ることが多いが、カレー屋には箸など置いていないこともある。
たとえばどうだろう、上司と一緒に昼飯にカレーを食べているようなときに2,3粒の米粒が残ってしまったらあなたならどうするだろう?。マナーには厳しそうな上司だ。食べ物を残すことにも厳しそうだ。ちょっとばかり困った状況になる。

手首のスナップを利かせて、慣性力を利用してスプーンを米粒の下に滑り込ませるテクニックを磨くのもよいだろう。
しかし、考えるとそもそもカレーは平皿とスプーンで食べるのには向いていないのではないか。インドではカレーは手で食べるのだ。日本に入ってきたときに、何を間違ったか高級な洋食として扱われてしまったために、フランス料理のように皿で出されるようになってしまったのではないか。

皿で出す事にこだわるからいけないのだ。

ではどうするか。
私は家でカレーを食べるときには皿ではなく、深めのスープボウルに近い器で食べている。これは縁が立ち上がっているので米粒を縁に寄せると自然とスプーンの上に載ってくれる。これが正しい姿だ。
料理屋ではそうはいかないだろうか?
見た目がいまいちという気もする。目から入る印象も料理には大切な要素だ。
しかし、皿に一工夫することは出来るはずだ。
ティーカップソーサーのように、中に段がついているのはどうだ。それだけでもずいぶん違うはずだ。
もっといえば、左端はスープボウルのように縁が垂直で、そこから滑らかに縁が開いてゆき、右端では皿のように水平になっていたらどうだ。
水滴のような、あるいは木の葉のような形にしてやると、見た目にも美しいデザインに仕上がるかもしれない。

まさに、「用」を考えたデザインだ。
誰にでも使いやすい「ユニバーサルデザイン」にふさわしいものが出来るはずだ。(うまく重ねられるように作れれば完璧だ)

誰かこんな素敵なカレー皿をデザインしてくれないだろうか。
大ヒット間違いなしだ☆(ほんとうか???)


こんな風に、街中のほんのちょっとした光景の中にも、ちょっとした工夫を凝らすと素敵になる、そんなものはたくさんある。そこがビジネスチャンスだ☆
僕はこれをひとつの知的な遊びとして、これから色々考えてゆきたいと思う。

皆さんも、「ほんのちょっと気に食わないもの」があったらコメント、トラックバックで教えて下さい。
下らないことにアイデアを出し合って遊んでみましょう。

Mac対Windows

「Macを使わずに批判するWindowsユーザー」という言葉をみて,そいういえば以前はおいらもMac派だったことがあるのを思い出した。

元々20年前は富士通派だった。FM7というやつだ。その後富士通はビジネス向けパソコンでNECの9801に惨敗しビジュアル&エンタテイメント系に走る。FM-TOWNSだ。CDドライブ標準装備が画期的たった。欲しかったのだが金が無かった。
大学の研究室では98だった。世の中みんな98だった。
それが大学院の研究室に入ったところでMacに出会った。
もうMac以外ありえない,98なんか勝負にならない。自然の流れでMacにはまった。
でも買う金はなかったので,自宅では親父のワープロ専用機でパソコン通信をやっていた不遇の時代であった。

就職して自分が最初に買ったのは,PowerBook520。これは仕事用。この他に自宅用にPerforma630を中古で友人から買った。ビデオを繋いで,もっぱらテレビ代わりにつかっていた。Macのスイッチをいれ,ビデオのスイッチを入れ,1分待たないと見れないテレビだ☆。

その後,会社がWindowsに流れていったので,6年前にFMVを自宅用に買った。それ以来ずっとWindows。会社はセキュリティの関係上OSを統一する必要があるとかで,MAC禁止になってしまい,自宅でも去年XPマシンのノートを買ったのだ。MACが嫌いになったわけではないのだが,会社の違うマシンは使いづらいので合わせている。

両方使ってみて思うことは,それぞれ特色があって良いのだが,両方同時に使うのはちょっと辛いということ。微妙なところで操作性が違うので,よっぽどのことでないと両方使い慣らすのが難しい。ボタンが1つのマウスなんてWindowsでは考えられないし,ボタンが2つもマウスにあるとMACではどっちがどっちだったか判らなくなってしまう。周囲の環境でどちらかを選び,それに慣れたらそれっきりって感じだ。

たとえて言うなら・・・一太郎とMSWordのようなものだ(おいらはOASYS派だったのだが・・・)どちらが絶対的に良いということはないのだが,使い勝手が違うので両方使いこなすのはかなりしんどい。会社で配布されたパソコンにどっちが入っていたかで決まってしまうようなものだ。そして一太郎/ATOKに慣れてしまうとWord/IMEは非常に使いづらい。会社のパソコンにWordしか入っていなかったら自分で買ってきてでも一太郎/ATOK(ATOKの影響が大きい)をインストールしたくなるくらいだ。

しかし,自分でパソコンを買って会社に持ち込むのは,セキュリティとか言われてしまうとさすがに辛い。

今はMacは信者を離すまいとして,わざと独自の道を歩み続けているような気がするが,ネットで世界が繋がってきた現在,もうちょっとお互い歩み寄ってもいいと思うのだがどうだろうか。例えば,IMEにはATOK互換のキー操作にできるオプションがついていて,おいらはATOK設定でIMEをつかっているのだ。ユーザにとってはとっても助かるオプションだ。

でもおかげで一太郎/ATOKを使わなくなってしまった。MAC派には,下手に歩み寄って吸収されてしまいたくないっていうのもあるだろうしな。難しいところだ。

結論がでないが,まぁ,どっちも素敵ということだ☆(←八方美人野郎)


このままではつまらないので,こんなトラックバック企画はどうだろう。

「Macのここが嫌い/Windowsのここが嫌い」

自分が使っているマシンでもいいし,昔つかってたマシンでもいいし,使ったこと無い相手を批判するのも大おっけい☆

さぁ,みんな,自分の/相手の気に食わないところを書きまくってみよう☆!
是非トラックバックしておくれ☆

---------------
(今日は調子が出ないのでこの記事一つでいってみよっかな。寂しいからみんなここでお茶でも飲んでって☆)

もうちょっと工夫してくれ

今度はなんとかしてくれ、という話。

いや、アメブロではなくて、今目の前にある灰皿のことなんだけど・・・

今喫茶店に来ていて、目の前に真っ赤な某炭酸飲料メーカーのロゴが入った灰皿があるんだけど、これがまた使いにくい。(作ったのはもちろん炭酸飲料屋ではないだろう)
形がいけない。
なんと表現すればいいんだろう、ババロアの型のような、末広がりの円錐台をくりぬいたような形になっている。おかげで底面積のわりにタバコの吸殻を入れる部分が小さいのであっという間にいっぱいになってしまう。さらに持つと円錐台状なのですべるのだ。また、吸いさしのタバコを置く窪みが4つついているのだが、タバコの太さに比べてゆるゆるで、タバコのちょうど真ん中を乗せないと安定しない。ちょっとバランスが悪いと外にタバコが転がり落ちてしまうし、内側に長めに置くと、今度はさっきいったように容量が小さいのでタバコの火が中の吸殻に触ってしまい、フィルターが焦げて非常に臭い。

おそらく、製造時の型抜きのしやすさと、それに伴う製造費の安さ、あと、重ねておいたときにスペースをとらないように考えて設計されているのだと思うのだが、使うほうの使い勝手がまったく考慮されていない。
こんなものを作ってはいけない。
こんなものにロゴをつけてばら撒いていたら会社の名折れだ。
ユーザー不在の典型的な例だと思う。

みんなも、こんなもののここがどうしても気に入らない、などあったら、コメント&トラバで教えておくれ☆